【10.12.04】革新・愛知の会 第31回総会開催

活発な論議で2011年度の方針を決定

 
革新・愛知の会は、12月4日、労働会館東館ホールで第31回総会を開催し、16地域、1職域、6職場、16賛同団体66人が参加し、活発な論議で2011年度の運動方針、予算を決定しました。総会後の懇親会には、知事候補の土井敏彦さんが記者会見会場から駆けつけられ、県政革新の決意が述べられました。
 チェロの演奏もあり、和やかに懇談しました。

総会記念講演

 
 総会にさきだち、「“地域主権”のねらいとわたしたちのくらし」と題して、名城大・井内尚樹准教授が記念講演。

 菅政権は「地域主権改革関連3法案」を来年通常国会で強行しようとしている。2010年6月22日閣議決定の「地域主権戦略大綱」は、「中央主権体質」からの転換として、「国は国際社会での国家の役割を重点重点的に行い、身近な行政
は地方自治体で行う」としている。これは、小泉内閣「新自由主義路線」の継承。その財政は地方消費税しかない。

 自民党国会議員を離れて県知事に立候補する大村秀章氏も「減税で地域経済をよくする」というが、「減税」で地域経済がよくなることはない。

 愛商連や市職労など取り組んでいる「ものづくりアンケート」は、県内中小企業2100社のうち、700社から得た回答内容を紹介、地域経済の豊かさは、中小零細企業がいきいき元気があってこそ。中小企業の主体性を育てる支援策必要。
 憲法を暮らしに生かす取り組み、「新卒の春を泣かせない」雇用政策、「地域資源」を活用した経済対策こそ必要と語りました。

第31回総会 活発な発言相次ぐ

 
 座長は新婦人県本部会長の安藤満寿江さん、瑞穂革新懇の尾鍋昭彦さんを選出。運動方針・予算案を、村上俊雄県事務室長が提案。

【討論】

TPPは、全国民的課題(消費者革新懇・外山幸司さん)TPP問題は、農業者の問題と思われがちだが、消費者(全国民)の問題。国土・環境・安全安心の食物をどう守るかの大問題。。1月30日に学習会を開催する。

緑市民病院を守れ
(緑区平民懇・中島信行さん)

 緑市民病院の指定管理者制度導入問題。市は医療水準を切り下げて、管理者を募集。区の医師会や区政協力委員とも協力し2月議会にむけ、数万の署名めざして奮闘中。

市民の痛みを共に(日本共産党・江上博之市議)
 河村市長先導の市議会解散要求に35万人が署名した。市民の痛みを共にすることが大切。「議員報酬が高い」が一番の不満。党市議団は、「800万円」を提案。 河村市長は自・公・民と同様、大企業にはものが言えない。国にものを言わなければ、名古屋市政の財政も立て直せない。

「核抑止力論」の克服を(代表世話人・沢田昭二さん)
 河村市長は二元代表制を壊そうとしている。共産党市議は、住民のために一生懸命、こうした活動を知らせる活動を。
 菅政権は、資本家とアメリカのいいなり。「核抑止力論」の克服が大事。「軍事抑止力」の時代は終わった。民主党政権はいつまで「軍事抑止力」論にしがみつくのか。

宗教者の運動のひろがり
(宗教者・代表世話人・石川勇吉さん)

 奥西さん即時釈放を求める署名をやっている。49年間、牢獄に、いま84歳。人間の尊厳にかかわる。
 あいち宗教者九条の会は、名古屋東別院、カトリック名古屋、天理教など、愛知の宗教者の叡智の結集。16年前に発足した「あいち宗教者平和の会」が土台となり、運動が広がっている。

知多地域の重要産業職場の共同で(新日鉄革新懇・辻井健児さん)
 65年に発足した東海製鉄は、県の補助金で広い土地を購入、社宅や会社設備をつくり、いま民間に売却して儲け莫大な利潤蓄積。しかし、賃上げはしない。石播の七千人の首切りを契機に、この3年間、知多地域の重要産業職場の共同がすすみ、リーマンショック問題、環境問題、今年は国民経済の展望などで、シンポをやってきた。今後も。

産廃で住民勝利
(守山革新懇・大島良満さん) 

名成産業の産廃問題では、13万4千人の署名を集め、裁判を含めた住民運動で、県が一旦許可したものを取り消させ、裁判でも勝利した。
 河村市長とのたたかいはきわめて重要。「名古屋弁をしゃべるヒトラー」やがて仮面がはがれるだろうが、遅すぎてはいけない。「減税日本」として市議選に40名立候補するといわれているが、これとの戦いが重要。

地域要求をくみ上げて(一宮革新懇・柴田伸治さん) 2ヶ月に1回の会議、前回は、市財政問題を討議。地場産業の繊維は全滅。工業は分譲マンションになった。「福祉のまちづくり」をテーマにとりくんでいる。保育園が4月廃園となり乳幼児保育の要求はいっぱい。

名古屋空港基地化反対
(春日井・立松曉一さん)
「県営・名古屋空港」はローカル線として「県が維持」と公約していたが、定期路線が福岡便だけに。空中給油機の4機目が配置、次々増強される。これが、アラスカで米軍と共同訓練。「基地機能強化反対」10月に集会とデモをした。

展望をどう国民のものに(南区革新の会・中西八郎さん)
先日の総会にはじめて参加した人が10人。 社会保険中京病院は中核病院、高度医療も可能で公的病院として残すと約束していたのに、民主党政権になってから「売却」方針。反対運動をおこし、本腰でとりくみ。この運動を契機に、南区革新の会の質的発展をはかる。いまの政治をどうするかの展望を、どう国民のものにするか、革新懇の役割がいま正念場。

教育問題もとりあげて
(革新碧南の会・都築友潤さんさん)
 私は日蓮宗の坊さん。今年の言葉は「無縁社会」。私の寺に、お骨が宅急便で送られてくる(葬式をやらずに)。無感動・無気力――教育者自身が無感動。「家庭崩壊」でこれからの日本を担う人をどう育てるのか。「革新の会」でも子どもの教育をとりあげてもらいたい。

(閉会の挨拶・代表世話人 成瀬昇さん)
 一番強く感じていることを2つ。
 1つは、7月の参院選―結果は惨敗とはいわないが、議席・得票数・得票率ともに減少。我々の力が大きくなっていかないと、世の中変わらない。
 2つは、3つの共同目標に賛同する政党と組織と運動を大きく、一年後には、組織が大きくなったと話し合えるようにしたい。
 名古屋市政について、――河村市長は、サギ・ペテン師。それを持ち上げるマスコミにも大きな責任。市長選公約にないことばかりやっている。彼の公約は「地域委員会づくり」と「市議定数一割減」のふたつだけ。市民税減税についても「金持ち減税なし」と公約しながらやっていることは「金持ち減税重点」。
「市議定数半減」など平気で強行の動き。重大な反動。
14氏のアピール出した。選挙のときは河村支持だった人も、参加している。12月の集会には一人でも多くの人が参加して運動をひろげよう。

代表世話人選出される

 
新しく、代表世話人に吉田昂弘全日本年金者組合愛知県本部委員長、柘植新名古屋大学名誉教授が選出されました。

新しく代表世話人に選出された柘植新さん)
今までの「国立の大学」はなく、「独立行政法人」.「自分で稼げ」ということです。国の予算は6年間で800億円削減され、民主党政権になってさらに大削減の動きです。旧国立大学の10以上はつぶれる。全大学人が集って緊急声明を出しました。「科学立国」といいながら、かつての「文化大革命」を上回る惨憺たることになる。なんとしても闘わねば。

選出の代表世話人 
青木陽子、穴沢仂、阿部精六、◎安藤満寿江、石川勇吉、井上利雄、◎岩中正巳、鵜飼稔、◎梅野敏基、江間幸雄、大島良満、◎太田義郎、◎大橋宗明、加藤留美子、柏木啓韶、川島健、◎串田真吾、栗木英章、◎榑松佐一、小林武、阪本貞一、澤田昭二、田辺準也、☆柘植新、◎成瀬昇、羽根克明、原山剛三、松岡洋文、見崎徳弘、水野磯子、村上俊雄、矢崎正一、山岸光夫、山内一征、☆吉田昂弘
(新☆ 常任代表世話人◎)

事務室 村上俊雄(事務室長)、岩中美保子、加藤平雄、山本晃子

第二部の懇親会

 
第二部の懇親会には、記者会見を終えかけつけられた革新県政の会、知事候補の土井敏彦さんが駆けつけ、挨拶。

「医者として、医療、介護、暮らしの問題に関わってきた。県民のみなさんが安心して暮らせる県政を取り戻したい」との決意を述べられました。
 第二部の懇親会には、緑区在住の深谷展晃さんが、チェロを演奏。

 

このページをシェア