【10.02.10】平民のくらし 羽根克明さん愛知県労働組合総連合顧問

平民のくらし 羽根克明さん

 定年を機に知多半島の美浜町に移り住んで8ヶ月が過ぎた。好きな釣りでもしながらのんびりとと思ったからだ。しかしいまは厳寒期、横着釣り師の出番はない。

 失業給付を受けるため、半田ハローワークに半年近く通ったが、失業者であふれている。定年を過ぎた私に働き口がないのは当然だが、若者や働き盛りの方が必死に求職活動をしている姿は、この国の政治の貧困さを表している。新政権の約束した派遣法抜本的見直しは、いまだ先送りされている。

先日、年金者組合美浜・南知多支部の歓迎会に出席した。この半年で4名増えた。高齢者は、どこでも元気いっぱいだ。集まれば必ず年金・医療が話題になる。しかし後期高齢者医療制度廃止もこれまた先送りだ。

国民の怒りで誕生した鳩山政権は、期待どうりではない。この夏の参院選こそ正念場だ。のんびり釣りなどと言っている場合ではない。 

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