【08.08.10】文化のすすめ 映画「光州5.18」

太田 義郎(映楽会)

 
「光州5・18」、今から28年前、全羅南道光州市で起きた事件を、2万人の人々の証言をもとに描いた作品です。

 光州事件は、日本で「光州暴動、軍と銃撃戦」とか「光州、騒乱状態に」と報道されていました。私達の認識は、「暴徒と化したデモ隊が軍と応戦、市街戦となった。」程度のものでした。ところが実は一部学生、暴徒化したデモによる事件でなく、市民軍と戒厳軍が正面から撃突し、2万5000人の韓国軍が米軍の了解のもとで市民軍を弾圧し、民間人2000人以上(軍は189人と発表)が犠牲となった歴史的事件でした。

 市民軍の編成、鎮圧されるまでの10日間、市民によって自治が行われました。市民軍は学生、キリスト者(牧師)、医者、市民等多くの人々が武器を持って闘ったのでした。
 私は「韓国のパリ・コミューン」だと思いました。単なる市民運動程度のことでなく、韓国の市民革命を見た思いでした。

 この映画を通して740万人の韓国の人々も光州の真実を知ったのです。韓国は熱い!

このページをシェア