【15.11.10】石川勇吉(僧侶/革新愛知の会代表世話人)

 先月末、北海道へ出かけました。
 戦時中に愛知の大府飛行場建設へ中国人が連行され、死者5名を出す事件が発生。請負った当時の会社に謝罪と賃金・補償金支払いを求める生存者からの声を届け、解決を迫るためです 中国人強制連行強制労働事件は2011年までに原告敗訴で終了しましたが、2007年の最高裁判決は国と企業に人道的な「救済」を要請。一部で和解があったものの、国と大多数の企業は沈黙。私たちの本社交渉も前回同様に否定的な回答でした。ただ三菱マテリアルの和解交渉や韓国の高裁における日本企業への賠償命令など、最近の動向に神経をとがらせている様子でした。
 戦争責任は国や企業とともに日本に籍を置く全ての人間に問われること。人道的責任を追及する国民世論を喚起し、解決を迫ることで一国民としての責任の一端を果たしたい思いです。

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